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朝日新聞:be ランキング「よみがえらせたい死語:言葉のしかばね」

ちょっとゾクッとするような見出しの記事に釘付けになり読んでみました。

「死語」の世界へようこそ。その恐怖に打ちかつため、成仏しきらず亡霊のごとくさまよっている死語に再び命を吹き込んでみました。

悪寒が背後をズキュンと脳天まで突き抜けることでしょう。
汗まみれでハアハアいってる、あなた。こちらキンキンに冷えております…。

いかがでしょうか??
ここまで読んだだけで、ゾクッですよね。

巷にあふれる言葉の数を、これまで数えてみたことがある方は、実際にどれくらいいらっしゃるでしょうか??
生まれては消え…、のくり返しをしているという私たちの日常会話ですが、言われてみれば、世代によって著しく使い方や表現が変わっていることに気づきます。 もちろん、どんな時代にも世代間の格差はありますが、その最も顕著なのが、「言葉使い」なのかもしれません。

それでは、みなさんと一緒に、今月の「めーるきっず」は「死語」の世界の扉を開いてみようと思います。
みなさま、最後までおつき合いよろしくお願いします。

以下、朝日新聞のbeランキングより編集してご紹介します。

★言葉のしかばねが累々と重なる…★
場の空気を凍りつかせる冷却効果は悪魔の吐息級。
そんな筋金入りの死語を網羅した『【難解】死語辞典』では、30~60代までの世代別に、オヤジたちに通じる死語を見事に分類しています。
例えば、1959年生まれ、「50代はこんな死語を使いがち」という解説です。
ばりばりの50代の人なら読み飛ばすわけにいかないのですが、そこには、以下のような仰天すべき分析が書かれていました。

「『とっぽい』『すかす』といった自意識や、『マブい』『ナウい』など流行の立ち位置を気にする世代。そのくせ使う言葉が、意外と古いので、一番対応に困るのもこの世代の特徴」「冷めた姿勢とは裏腹に、ドリフや赤塚不二夫の漫画で覚えたお笑いはシュールで投げっぱなしのギャグも多く、100%の返しは難しい」と。
要するに50代は、心ならずも底なしの死語の沼に沈み込みもがき苦しむ不器用な世代らしいのです。

では、なぜ50代が~??ですが、その背景には外来語崇拝が死語化を加速させたのではないかとの説があるようです。

読者のアンケートからその背景を読拾ってみます。

「『ロハでいいよ』と言っても通じなかったので『漢字の只という字を分解すると、ロとハになるから…』などとくどくど説明するうちに、最初から『タダでいいよ』って言えばよかったと後悔した」(54歳/女性)

「夫はハンガーを『えもんかけ』といい、私はハイネックを『とっくり』と言って、知り合いにあきれられている」(53歳/女性)

「仕事で絶体絶命のピンチを脱するアイデアがひらめいたとき、『ウルトラCの秘策があった!』と思わず叫んだら年下の同僚は『ウルトラC』の意味が分からずキョトン顔をしていた」(50歳/男性)

「女子高校生と会話していて『縁側』が通じなかった。
苦心さんたん説明したら、『ああ、アニメのサザエさんの家の庭に面した部分ですね』と言われた」(56歳/女性)

「会話中、明らかに死語の言葉しか浮かばないとき、『その服、ナウい!、ごめんバブル世代だから古くさい言い方で』と、いちいち断りを言う」(55歳/男性)

涙ぐましい自己卑下まで登場して、誰にも迫られているはずないのに、弱肉強食のおらおら世代だった団塊60代とは明らかに違う言動がここにあります。
60代になれば「死語ですけど、なにか問題でも?」と、問答無用、一刀両断で開き直れそうなので、あくまでも推測ではありますが、面倒くさい葛藤に悩まされたりなしないのでしょう。

言語学者の加藤主悦教授(66歳)によると、もともと「死語」とは、ラテン語のように日常では用をなさなくなった絶滅言語のことで、世代間ギャップの元になる古くさい言葉の意味あいが濃厚になったのが1995年頃からで、それ以後、しかばねが累々と積み重なるように死語が増え続けているのだそうです。

「言葉の死語化が加速された原因にひとつは外来語崇拝。
写真機がカメラに、帳面がノートに代わるようにカタカナ語に負けたから。また、もうひとつは若者が年上を軽んじる風潮です。年配者が口にした難解な四字熟語などが、軽視され、わざわざ辞書をひいてまで、その意味を調べようとはしませんから。」と。

加藤先生が個人的にでもよみがえらせたいと思う死語は「べっぴん」「ほの字」「恋文」など、品格のある和語の響きを伝えることばだそうで、「朽ち果てるには惜しい、みやびな言葉の数々が、死語の墓場から丁重に掘り返されるのを待ちわびているはずです」と、分析されています。

最後に『【難解】死語辞典』別冊宝島編集部と、加藤主悦編『女子大生が好きな死語辞典』(中部日本教育会)から無制限に選択した上位10位の、日常会話によみがえらせたいものを紹介します。

1)バタンキュー
2)おニュー
3)お茶の子さいさい
4)ハイカラ
5)ルンルン
6)驚き桃ノ木さんしょの木
7)アベック
8)胸キュン
9)グロッキー
10)イチコロ

えぇ~これって「死語」なんですか~と、驚く私です。
もしかして、「死語」とは知らず、平気で使っていたかも?

だから、ときどき教室の子どもたちとの会話が微妙に凍るときがあるんですよね。

「言葉」は世代間の垣根とはよく言ったものです。

よみがえらせたい「死語」、成仏させたい言葉が増えた分、私自身、年齢とったってことでしょうか????

きゃ~~~~、こわぁ~~~い!!!

たちのゆみこ